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やんばるってどんな所? やんばる・国頭村の自然


やんばるの森



やんばる国頭村の自然へのいざない

辺戸岬
国頭村・辺戸岬(へどみさき)

 近年『エコツーリズム』と言う名前を冠した旅行が旅行広告のみならず、新聞紙上や テレビ・ラジオ等のメディアからも頻繁に聞かれるようになりました。エコツーリズム とは、「単に森などを散策し自然観察を楽しむだけではなく、地域において自然環境や 生活文化に理解を深める学びをするとともに、環境保全の精神を育む環境教育を兼ね合 せ展開することで自然環境へ正しい理解をうえつけ、更には、それまで人の暮らしによ り崩壊させるのみであった森林や海などの自然環境に対し、負荷を与えることなく活用 するという新たな収益システムを確立することで、地域住民の生活の安定と自然環境保 全を確かなものにする。」と言う考え方を基本に展開される、自然環境保護のための新 しい旅行の形態です。


“エコツーリズム”は平成6年の西表島におけるエコツーリズム協会の設立以来、わが 国でも盛んに使われ始めた言葉でありながら、残念なことにその正しい理念が伝えられ ているとは言いがたいのが現状です。 ところが、国民の自然志向の高まりとあいまっ てエコを冠した旅行はとどまるところを知らず、旅行業界においてはトレンドとなり、 業者によってはエコツーリズムの理念とはまったくかけ離れた展開をするものも出てま いりました。


 世界的にもユニークで貴重な自然環境が残されたやんばるにおいても、多様性に富む 貴重な自然環境に負荷を与える旅行として、間違ったエコツーリズム時折展開される様 になってきたのです。やんばるの大部分の自然を担う国頭村ではこの貴重な自然環境の 保全のため、あえてエコツーリズムと言う言葉を使うことをやめ、やんばるの貴重な自 然環境の持続的保全のため『国頭ツーリズム』を展開いたします。

国頭村の自然

安波の滝
安波の滝

 北緯24度から27度線の亜熱帯地域に位置する沖縄島は、むかし大陸と陸続きであった 頃から繰り返えし起きた地殻変動や気象変化に伴う海水面の上昇と、それにあいまい隆 起や沈降が繰り返され、約6000年前に現在の位置そして形で、安定しているものとされ ております。その間、地球の地殻変動は、琉球列島に大小とりまぜ100余の小島をもたら しました。地球のよどみない活動により分離され、小島に隔離された琉球列島の島々の 生物は、黒潮の影響を受けた温暖な亜熱帯海洋性の気候に育まれ、種によっては独自の 進化を見せ、新たな種としての変化を遂げたといわれます。

 琉球列島の固有種を鳥に限定してみると、ノグチゲラやヤンバルクイナ、アカヒゲ、ア マミヤマシギに加え、かつてはリュウキュウカラスバト、ミヤコショウビンの6種が独自 の姿かたちと色合いを持ち棲息していたことになります。 残念ながら、この内リュウキュウカラスバトとミヤコショウビンは絶滅してしまいました ので、現在観察が可能な種は残りの4種だけになってしまいましたが、現存する日本固有 の鳥とされる12種中4種が、沖縄島の最北端国頭村の森に生息し、今なお観察が可能と 言う事実は、国頭村がこの地域だけのたぐい稀な自然環境を備え、多様性に富み、特異で 豊かな生物層を持つ地域である事の証明です。


 また、植物相で言えば、国頭村に代表されるやんばるの森は、沖縄島最北端のアス森など 石灰岩を基盤とする一部山系を除くと、その大部分はスダジイが優先する常緑広葉樹林と 呼ばれる森です。世界的に沖縄島と同緯度の地域を確認すると、そのほとんどが乾燥の進 む砂漠であったり降雨量の少ないサバンナと呼ばれる乾燥地帯の広がる割合が多い事から、 比較的雨の多い森の様相を持ち、我が国で確認された植物の25パーセントにも相当する約 1,250種もの植物が繁茂する国頭やんばるの森林帯は、ノグチゲラやヤンバルクイナ、ヤ ンバルテナガコガネなど多くの希少生物を育む亜熱帯降雨林と呼ばれる森が形成された世 界的にも特異な地域であり、国土のわずか0.1パーセントと言うわずかな面積ながら生物 多様性の面から、保全上最も重要な地域として注目されております。


与那覇岳天然保護区

与那覇岳
与那覇岳
 与那覇岳は、那覇から北上すること約80Km、沖縄本島最北端国頭村に位置する沖縄島 最高峰(503m)の山で、沖縄島最北の峰西銘岳から玉辻山に続くやんばるの山々の 主軸を形成するほぼ中央部にある。

 与那覇岳を中心にしたこれら地域は、小さいながらも複雑に入り込んだ渓谷が数多 く走り複雑な地形をなしていることや、沖縄島を取り巻くように温暖な黒潮が北上 している事から、標高の高い与那覇岳あたりは雲がかかりやすく頻繁に霧が発生し、 スダジイを極相木とする亜熱帯広葉樹林とされる森に周年を通し潤いを与えている。 このため、与那覇岳一帯は湿潤で、コケやシダ、ランなど亜熱帯雲霧林固有の植物 が多く繁茂している。

 また、この一帯は類稀な多様性に富む稀少生物の生息地としても知られ、国の特別 天然記念物ノグチゲラや天然記念物のヤンバルクイナ、ホントウアカヒゲ、カラスバ トなどの鳥類、ケナガネズミやトゲネズミの哺乳類の他、リュウキュウヤマガメやヤ ンバルテナガコガネ、県指定の天然記念物ではクロイワトカゲモドキ、イボイモリ、 イシカワガエル、ナミエガエル、ホルストガエル、コノハチョウ、フタオチョウ、ア マミヤマシギなど沖縄県内で生息が確認され天然記念物にも指定されている稀少な生 物の約5割もの生息が確認されている地域でもある事から、これまでの天然保護区指 定からさらに昭和45年5月には国の天然記念物指定も受けている。

 このように多様な生き物の棲む森「与那覇岳」へ歩を進めましょう。完全な舗装 の施された大国林道から未舗装の与那覇岳への道へ一歩踏入ると、そこからは緑の トンネルが始まります。緑のフィルターを透した空気はどこまでも透明で、四季折 々の森の香りとともに、ほど良い冷たさで辺りを流れます。汗ばみ始めた肌を柔ら かく包み、気持ちよくクーリングしてくれているのは言うまでもありません。

 しばらく耳を澄ませ森の息吹を聞きましょう。特に聞き耳を立てるまでもなく静 かにしているだけで森からは様々な音が聞こえてきます。「コンコン…コツコツ…」 と木をつつくリズミカルな音…そして時折聞こえる「フィッ!フィッ!…」と鋭く 短い声の主はノグチゲラ。せせらぎの音に混じり沢沿いの藪や谷合から聞こえる、 澄んだ良く透るヒンッ!カラカラカラ…」の美声はホントウアカヒゲ。樹冠部から 聞こえる「「ヒリリ…」がサンショウクイ。ウグイスの谷渡りと聞き間違うほど良 く似た鳴き方ながら、ひときわ太く甲高く、たまにしか聞けない「ケケケッケ…」 はヤンバルクイナ。ヤマガラ、シジュウカラのせわしない声、尺八の音を思わせる ズアカアオバト、鳥ではなく牛のようなカラスバトの声、空気を震わす大きな波長 の羽音はオオコウモリ、誰かが咳払いをするようなホルストガエル、ガサゴソと餌 探しのイノシシ、木のこすれる音などなど、森は四季折々の音であふれています。 茂みからの小さな音にときめいたり、聞きなれない音に思わずドキッ!と緊張した り、期待にわくわく胸どきどきと森の音はたくさんの物語を秘めており、気が付い た人にのみそれを披露してくれます。

与那覇岳
与那覇岳

 ここまでの道中、森の奏でる音の楽しみ方を覚えたあなたは、すでに些細な自然の 営みにも気が付く術を身に付けているはずです。木の幹にしがみつき腕立て伏せを しながらこちらの動向に気を配るキノボリトカゲ、土色の甲羅をまとい林床で餌探 しに余念のないリュウキュウヤマガメ、落ち葉に身を横たえるヒメハブ、枯れ葉色 のカエルにこれまた枯れ葉同然のコノハチョウが梢を舞う…いつの間にこれまで気 が付かなかった森のふくよかな表情が現れる。これは与那覇岳周辺部だけではなく、 森をより深く楽しむ秘訣のひとつです。…寄り道が過ぎました。車止めからここま で30分、林道脇に小さな池が現れました。澄んだ水の中を黒い生き物が気持ちよ さそうに泳ぎ、傍らでは数え切れないほどのオタマジャクシが確認できます。両生 類のシリケンイモリにナミエガエルやアオガエルなどの子供たちです。黒いだけの 印象を持つシリケンイモリを摘み上げ、おなかを見ると異様なほどの朱色であるこ とがわかります。これはシリケンイモリからの「私には毒が有りますよ!」という メッセージです。事実、シリケンイモリはフグ毒に近い毒を分泌しますから、触れ たあとの手は洗わなくてはなりません。さて、更に注意深く観察を続けると、この 小さな池には思いがけないほどの生物が生息していることがわかります。ギンヤン マの幼虫の大きなヤゴやルリモントンボ、リュウキュウハグロトンボにオオシオカ ラトンボなどのトンボ類、アメンボウにミズスマシ…と留まるところを知りません。

 この小さな池は、かつての林業試験場のイグサなどの試験栽培用の水田であった りと、人に利用されていた場の名残りです。この池に示される様に与那覇岳はやん ばるの森の特質のすべてを表していることから、山腹の一部に林業試験場などが設 けられ、植林や茶および果樹普及のための試験栽培が行われていた場所でもあった のです。

与那覇岳
与那覇岳

 これらに示されるように、与那覇岳周辺の森はスダジイを極相木とした典型的な やんばるの森であり、その類まれな多様性を誇る亜熱帯照葉樹林の生物層がもたら す森の生き物達との出会いと生命の気づきは、森の生き物たちがかもし出す音と共 にあなたの記憶に刻まれることでしょう。

 ちなみに、やんばるとは「山原」と書き、沖縄では自然豊かな森の広がる沖縄島 北部地域をさす一般的な呼称であるが、近年「エコツーリズム」と言う言葉が流行 り始めたと同時に、与那覇岳天然保護区ような保護を要する特異な地域にも、無遠 慮に人が大量に入り込む現状がある。やんばるの森に生息するノグチゲラやヤンバ ルクイナ、ホントウアカヒゲなどの鳥類やその他この地域固有の生物の多くは、地 域に詳しいガイドが付くことで、むしろ天然保護区以外で観察できる可能性の高い 生き物たちであり、純粋に自然が好きな人には、特に眺望が楽しめるわけでもない 与那覇岳への登山を自粛することで与那覇岳天然保護区の保全に力をお貸しいただ くと共に、猛毒なハブなどの存在から、安全管理上も8合目付近の林道のみでの散 策や観察をお勧めする。


沖縄本島 比地大滝

比地大滝
比地大滝

 沖縄本島は南から南部、中部、北部に分けその地域特性を語られることがありま す。そしてその中でも、沖縄島北部地域は古くから緑豊かな森が形成され、かつて は建材や薪炭材の供給地として重宝された森林帯が広がっている事から、山の原と 書き、山原「やんばる」と呼ばれてきました。

 やんばるの森にはイタジイを中心にオキナワウラジロガシ、マテバシイなどのブ ナ科の樹木にクスノキの仲間のヤブニッケイ、ツバキの仲間のイジュなどの木が入 り混じり、森の樹冠部はブロッコリーを敷き詰めた様相の森を形作っています。

 春3月、それらの木々はいっせいに芽吹きをはじめ若葉は赤や萌黄色のきらめき をまし、陽射しの具合によっては黄金色に輝くなど亜熱帯照葉樹林の面目躍如とば かりに異彩を放ち短い彩り豊かな新緑の時期を謳歌します。

 このやんばるの森にはノグチゲラやヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネなど、 国の天然記念物にも指定された希少な生き物を含め、多種多数のやんばるならでは の生き物が生息します。また、比地川の源流をたどると沖縄島の最高峰与那覇岳 (503m)に行き着き、その中途に沖縄島では最高の落差(約26m)と水量を誇る比地 大滝があります。


 比地大滝と聞くと、沖縄ではキャンプ場を思い浮かべる人多くいるということが 有る様に、比地川は古くからキャンプができる場所として親しまれてきました。 近年、ここ比地川では、キャンプ等行楽に訪れる人の増加から、より安全に比地大 滝への散策をお楽しみいただけるようにとの配慮と、下流部での快適なキャンプを お楽しみいただけるようにと、大滝までの1.5kmの遊歩道の整備とテント設営のた めのテラス、管理棟などを設けました。木を多用した滝までの遊歩道のコースは、 川の沿う様に設けられたもので、起伏に富み踏破には少々の体力を要しますが、つ り橋があったり、所々に小さな沢が現れたり、時にイノシシが出てきたり天然記念 物のアカヒゲが道案内をするなど、亜熱帯広葉樹林の変化に富む緑と共に、大自然 が提供する日替わりメニューをご堪能いただけます。

比地大滝
比地大滝

 また遊歩道周辺は、緑が豊富なことから四季を通し様々な種類の野鳥に出会える 場所でもあります。周年観察可能なメジロやシジュウカラ、そしてヤマガラやキツ ツキの仲間のコゲラ、サンショウクイ…これらの小鳥たちは混群を作り共に行動す る姿が目に付きます。4月中旬、夏の気配の訪れと共に聞こえ始めるのが繁殖のた め東南アジアなどからやんばるへ渡ってきたアカショウビンやサンコウチョウの声、 冬まだ遠い10月の頃から目に付きはじめるサシバやシロハラにアオジ…と特にバー ドウォッチャーを飽きさせる事は有りません。もちろん!ここはやんばるですから、 遊歩道沿いにノグチゲラが出てくることも…そして耳をそばだて注意深く歩いてい ると時には警戒心の強いヤンバルクイナの声が聞けることも比地大滝までの遊歩道 散策の魅力です。

比地大滝
比地大滝

 自然の紹介のみに終始するところでしたが、比地川沿いのこのコースには、古い 時代において、木材を切り出した作業の様子がうかがえる場所や50年前まで使われ ていたであろう炭焼きの跡など、先人たちが森と川と海を結んだ生活が偲ばれる痕 跡が今も残されていて、それら生活跡と自然を結んだ学習などが広く展開される様 になったのも比地大滝ならではのものと言えましょう。


イノーの観察

イノーの観察
イノーの観察

 南北に延びる日本列島の中で、黒潮の影響を色濃く受けた亜熱帯海洋性気候に恵ま れた沖縄島を中心とする珊瑚礁群には、オーストラリアのグレートバリアリーフで確 認されたサンゴの種を超える数のサンゴの生息が認められ島の周辺には造礁珊瑚が発 達しています。

 サンゴ礁は細菌類から魚類にいたる数万種もの生物の生活の場であり、陸棲生物に とっても貴重な命の源であることは言うまでもありません。地球の約70%は海であり ながら、熱帯から亜熱帯地域の温暖な沿岸域にのみわずかに発達した稀少な環境が サンゴ礁なのです。南西諸島から房総半島にかけて発達し連なるサンゴ生域の中で、 国頭村は太平洋と東シナ海にはさまれた沖縄島の最北端に位置し、造礁珊瑚のラグ ーンに囲まれています。


 島において浜は、遥かなるニライカナイへ向かい厄除けや幸を祈る神事の場所でも あり、今なお国頭村では、安田区のシヌグ祭りや比地区のウンジャミ(海神祭)に代 表される様々な古くからの祭りが催されます。 浜から大海までの間に広がる浅瀬 「イノー」は、干満の差が激しいことが作用し、様々な変化に富んだ環境が作り上げ られ造礁域を生活の場とする魚貝類や、海藻など潤沢な生息がある事から、古くから 人々が利活用し、生活に欠かせない海の恵みを受けてきた場所でした。

 海やそれにつながる陸上部分の環境を調べようとするとき、イノーの観察が実に多 くの指標を示してくれます。イノーの注意深い観察によって地域をとりまく自然環境 はもとより、地球の環境までが見えてくるというわけです。
 近年特に悪化が伝えられる地球環境、その中でも陸地部分の森と共に命の源に例え られるサンゴ礁…繁栄のみを目指す人類の陸地での営みがサンゴ礁にも大きな負荷を 与える事になっているといわれます。

 このような時代、我々はサンゴ礁にどのような恩返しが出来るのでしょう? 難し いことは言いません! まずイノ−で遊んでみましょう。 何を見つけられるかは あなたの好奇心次第。 考えるより感じること! 教わるより自らがたくさんのび っくり! を探すこと。 遊び方の注意を受けたあとはあなただけの「おっ!うっ! うわっ!…」を探し出す時間の始まり始まり…。


 大潮の干潮時、サンゴ礁によりつくり上げられたイノーには大小さまざまな形の タイドプールが出現します。 わずかな時間だけ陸地になる造礁珊瑚域とそこに点在 する小さなプール。 清いままの紺碧の海が青空まで誘い込み小さなプールに凝縮さ れています。 波の無い日は小さな雲までが水面に映り、のぞきこむと水の中はひと きわ輝いて見えます。 そこは掛け値なしの天然アクアリュウム。水族館で見た青や 黄色や赤といった色とりどりの魚たちが銀鱗をきらめかせながらキラキラと泳いでい ます。 やんばる国頭を含む亜熱帯地域の浅瀬にすむ魚たちの多くはサンゴ礁が無け れば生きてはいけません。 幼魚はサンゴの林に守られ、大人の魚はサンゴの海で餌 を獲りそこを生活の場にし子孫に受け継ぎます。 貝がいます。 貝の中には死んだ 珊瑚や岩についた藻など食べ生活を営むものがいると思えば、サンゴの大敵オニヒト デや魚を食べる仲間もいます。 ナマコは砂地の生物を食べ砂の浄化に役立っている とも言われます。

イノーの観察
イノーの観察

 ブダイなど大きな魚たちも貝や珊瑚を食べ、その排泄物がやがて白い砂浜を作り上 げるとも言われます。ヒトデやカニ、ヤドカリやエビなどは生き物の死骸や藻などを 食べ「海の掃除屋」との異名をもらい暮らしています。珊瑚を食べる生物も多種生息 する海ですが、それらの生物は闇雲にサンゴの破壊をしているわけではありません。 サンゴを食べ尽くすと彼らもまた生きてはいけないからです。

 生物の命の営みのサイクルには全てに意味があります。様々な形のサンゴや様々な 色をもつイソギンチャクにはそれぞれのお気に入りの住民が共に暮らし、相互に助け 合いをしながら暮らしています。人の目にはほとんど触れることの無い生き物、砂の 中で暮らす生き物…それぞれ種類ごと、環境に適応した暮らしがあり多種多様な生き 物の存在が、国頭の美しい海をつくる役割を担っているのです。

 星砂の浜、石の浜、そして小さな規模ながら僅かに残る干潟…国頭村を包みこむ変 化に富んだ環境を見ることによりその先に広がる大海原の様子は見当がつきます。浜 に打ち上げられた貝殻、そこにすむ数々の動植物…森から海へと続く太古からの大き な流れが手にとるように観えるのも、国頭村ならではのプログラムです。


野遊びのマナー

 「自らが出したゴミは持ち帰ろう!」とか、「タバコの投げ捨ては・・・」なんて ことをいつまで声高に叫び続けていればいいのだろう? それらの言葉はすでに何年 にもわたり繰り返し叫ばれ、すでに言い古された言葉であるし、国頭ツーリズム協会 などの窓口で案内を受け野山を散策する人にとっては、あえて挙げ連ねるスローガン として必要はないと思うからだ。・・・とは言っても、今日もきっと、あらゆるところ の野山や川で、野遊びの人たちが捨てていったゴミに心を痛めることであろう。  弁当が入っていたであろうプラスティックの容器、空き缶、ペットボトル…捨て 置かれるゴミの内容から読み取れば、その大半はどう見ても大人が為している行為 なのだ。

 このようなゴミ捨ての行為はモラルを論じる以前の問題であるし、教育を引き合い に出せる状況下のものでもない。 これは人としての品性の問題であろうし、なんと 言っても躾の問題なのである。それからすると日本の大人は人としての品格が備わっ ていない人が多くいるという事になるがどうだろう? ところかまわずタバコの吸殻 を捨てる人、平気で車から空き缶を投げ捨てる人、家庭のゴミを野山に運び、密かに 始末してしまう人、そしてつい今しがた食べたお弁当の入れものやペットボトルをあ たりに放置してしまう野遊び人・ひと・ヒト…このような行為をする人が大人であれ ば、その人が日頃どのような立派なことを言っていても、まったく信頼するに値しな い。

 日本では、どこかしこにも大人向けの看板が立ち並ぶ。「ごみの不法投棄を止めま しょう!」、メディアを使い流される公共広告だって「空き缶を捨てたらイカン!」 てな具合である。未来を担う子供たちは大人であるあなたの立ち振る舞いを見てい ます。ましてや誰もゴミだらけのフィールドを好き好み遊ぼうなんてことは思いま せん。だから、せめて自分が出したゴミくらいは、ちゃんと持ち帰りませんか!
 あ〜!また言ってしまった。



国頭ツーリズム協会〒905-1411 沖縄県国頭郡国頭村字辺土名245番地 TEL:0980-50-1130 FAX:0980-50-1133