やんばるの森通信 No.13 平成15年1月20日
ぐんぐん拓かれる地域の教育力
平成14年12月2日〜3日国頭村立国頭中学校一年の生徒たちの「自然宿泊体験学習」 が森林公園で実施されました。 本協会では、第一日目の生徒たちによる調べ学習発 表(テーマは、「国頭村のゴミ問題」と「川の生き物」)に対する解説やコメント、 そして夜のプログラム指導を担当しました。 地域が抱える問題を子どもたちがどの ように見ているのかを知るだけでなく、子どもたちが自分たちにできることは何なの かを考える良い機会となったようです。
夜の活動では、心を落ち着けて夜の森林公園の自然を体感するという貴重な体験を しました。保護者の協力を得ての展開となりましたが、子どもだけでなく、大人にと っても、夜の森に息づく生きものたちと呼応するかのように、もう一人の自分と向き 合うひとときであったようです。
国頭中学校1年生からの声
村内の川や生き物の調査発表では、私たち生徒の調べ学習の発表に対して、細かな
アドバイスをして下さって、ありがとうございました。
夜のアクティビティでは、暗いことへの恐怖がありましたが、暗さに慣れてくると
ぼんやり光るホタルや虫の声、コノハズクの鳴き声も聞けたのでいい経験になりまし
た。
これからは、国頭村ツーリズム協会の皆さんの言葉を基にして、今回以上の調べ学習
発表会にしていきたいです。
本当にありがとうごさいました!
from 大嶺美香・金城美里・山田利架子・又吉静香
イベント情報
与那覇岳自然観察会〜本島最高峰を歩こう!〜・耳を澄ますと聞こえてくる音、目の前に広がる色、形の異なる植物、 これらの自然を感じてみませんか!
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奥区集落散策〜国頭村内の歴史・文化を学ぼう!〜・昔懐かしい風景やゆったりとした時間の流れを体感してみませんか!
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人材育成講座報告
“地域資源探し”の第一歩として、これまで比地大滝と森林公園に足を運び、五 感を使ってそこにある万象に即してものごとを調べるフィールドワークを体験しま した。 調べることは理解への入り口に立つことであると同時に、「物事の深層を 深めるため、さらに調べなくてはならない!」など、新たな課題の発見につながり ます。 そして、地域のことを知るために把握すべきことは、自然環境だけでなく、 地域なりの生活の知恵や産業、歴史に培われた固有の伝統的文化の祭事や建築構造 物などもその対象となる事に気がついてきた受講者の皆さんです。
12月の講座では、国頭村全域を対象に、私たちの生活周辺で起こっている事実に 目を向けた現場調査を実施しました。
村内には農業振興対策として土地改良された場所がいくつもありますが、それらは
有効に活用されているのでしょうか。
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ごみの最終処分場でないにもかかわらず、村内のあちらこちらにごみの不法投棄が
目立つのは何故なのでしょうか。
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“事故多発注意”という看板の横には、赤土が剥き出しなったタナガーグムイへの
降り口が痛々しく私たちの目に入ってきます。
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あたり前すぎて目に停まらない普段の生活場所や観光地。足元をもう一度見直し ながら、地域にある資源の保全と有効な利活用に取り組んでいきたいものです。
人材育成講師 大島 順子
かじま〜い
2003年のページをめくったかと思うと、最早2月の声を聞こうとする頃である。 桜はすでに開花宣言をし、やんばるならではの春が時遅しとばかりに疼いている。
人は?というと、すでに野性味を失ったのか?いまいちこの冬の寒さに乗りきれ てなく、ちじこもりがちである。
服を着用しないイシカワガエルやハナサキガエル、アカガエルなどのカエルたちが ひときわ寒さの募る山間部の沢においてすでに産卵を済ませ、気の早いオタマ達が冷 たい水の中でこの世の春を謳歌しているというのにである。 他方、もう春だと言うのに人と同じように?寒さに震える昆虫もいる。「リュウキュ ウアサギマダラ」と呼ばれる蝶がそれであるが、彼らは日中の気温が15度前後と、寒 さが忍び寄る年末頃から風裏になる山間部の谷間に集まり、幾つかの集団を形成し、 あたかもオシクラマンジュウをするかのような行動をもって冬の寒さをやり過ごす。
この冬も、リュウキュウアサギマダラは太古からの寒さ凌ぎの術を見せてくれたの ではあるが、寒さ嫌いな?彼らとてポカポカと温かな日和になると日当たりの良い梢 を選び、羽を広げひとしきり暖を取り、それから蜜を求め辺りを飛び回る。それにし ても彼らのその安住の場所は、また次の冬も彼らのとっておきの場所であってくれる のだろうか?
またまた不安に駆られる、春爛漫間近な今日この頃である。
協会顧問 久高 将和

