やんばるの森通信 No.20 平成15年8月20日
森への気配り
毎日うだるような暑さの続くこの頃、いかがお過ごしでしょうか。夏休み ということもあり、林道周辺をドライブする観光客、キャンプを楽しむ訪問 客が増えてきています。自然を上手に楽しむために、次のことに十分な心配 りをしましょう。
|
環境美化クリーンキャンペーン
開会式であいさつする国頭村役場助役比嘉
基和氏
|
去った7月19日(土)国頭村建設業協議会・国頭村役場・国頭村森林組合主 催のもと、環境美化クリーンキャンペーンがありました。村内建設業38社212 名、国頭村役場職員85名で作業をしました。西・東海岸海浜の空き缶、空き ビン拾い、浜公民館周辺のフク木の枝切り撤去、桃原区水門排水出口の砂の 除去作業、一人暮らし高齢者住宅のフク木枝打ち作業を行ないました。日頃 からお世話になっている地域のみなさんに喜んでいただけたらという願いが クリーンキャンペーンの趣旨で、海や川へ遊びに行くときを含め、ゴミは常 に持ち帰る事を心掛けましょう。
作業を行なう建設業社作業員たち
|
人材育成講座報告
講座いよいよ実践編へ
7月後半の講座から、インタープリテーション(=解説)技術を学ぶ実践編 に入りました。やんばるの自然や文化、歴史という地域の資源が伝えたいメ ッセージであるならば、それらをやんばるの来訪者に“伝える技術”を備え た案内人であるインタプリター(=解説者)は、身につけておかなければな らない技術というものがあるはずです。つまり、効果的なコミュニケーショ ン技術、文化や歴史をどのように伝えるかというしっかりとした考えとマナ ーを持ち合わせていなければなりません。
人材育成講座の後半期は、このような実践的な内容を扱います。 7月27日 (日)は、五感(見る、聞く、触る、味わう、匂う)を働かせながら、課題 に関するテーマを持って「現地に出かけ調べる活動」(フィールドワーク) を森林公園で実施しました。
高校生と一緒に体験したフィールドワークでしたが、参加した高校生は、 「生活の中でやんばるの木々をどのように工夫して活用していたのか、大人 の人はやっぱりよく知っているんだなあ」とびっくりした様子。大人の私た ちには、まだまだ伝えておかなければならないものがあるんですね。
8月8日の講座では、沖縄国際大学の地質学を専門とする名城敏氏をゲスト 講師にお迎えしました。国頭マージと呼ばれるここ、やんばるの酸性土壌を はじめとして島尻マージとジャガールという沖縄の主な土質について学び、 やんばる山地における土地改良事業などで改変された農地から流れ出す赤土 汚染まで、山から川、そして海へのつながりを学ぶ貴重な機会となりました。
人材育成講師 大島 順子
かじま〜い
夏休みもそろそろ終盤に差し掛かり、週末の野山や海岸縁等の野外では人 の活動がいよいよ勢いを増した感がある。ひと頃と違いゴミの放置を平気で 成す大柄な輩はなりを潜め、マナーの向上はどのフィールドにおいても認め られるところであるが、「同一の場の過剰使用に関しての気遣い」という持 続的利活用の観点からはまだまだ褒められる状況下には無い。「海・山を慈 しむ!」自然に負荷を与えない程度に人の日常の営みとして自然を使わせて もらう。そして使わせてもらうからには使ったフィールドをおとしめない、 最低限守らなければ成らないルールがある。利用者が自らの安全を確保する ということも野外活動における必要不可欠なルールであるが、残念ながらこ の夏もタナガーグムイで事故がおきてしまった。
矮小化した渓流性の植物群落が評価され国指定の天然記念物になったタナ ガーグムイは観光地であるはずも無く、ましてや安全管理など適正な管理下 におかれた遊泳地でもない。入り口付近には国頭地区消防による安全策の告 知も有りながら、それを無視し水遊びを興じたあげく事故を起こす。このよ うな事故には憤りしか覚えない。「何事も命あってのモノだね」一事が万事 に直結することも多々ある。どうか行動には個々人それぞれが責任と志を持 ち、家族友人の事を思いながら「ノブレス オブリージュ…志ある者の義務 !」を心の中で唱えながら…
協会顧問 久高 将和

