やんばるの森通信 No.28 平成16年5月20日
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今の季節、国頭村森林公園ではボクの鳴き声が目覚ましだよ♪ |
やんばるの森通信は今月号から内容を刷新しお届けします。ページ数を増やし、
村内外のツーリズムに関する内容や情報の充実をはかっていきます。皆様のご意
見やご要望などお気軽にお寄せ下さい。紙面づくりに生かしていきたいと思いま
す。なお、これまでの月刊発行が隔月発行となります。
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ゴールデンウィーク in 国頭
今年のゴールデンウィークは、ゴールデンの名にふさわしく暦通りでも5連休と なりました。午前中、用事で名護に出かけたツーリズム協会のメンバーから、SOS の電話「国頭に帰る途中だけど1時間で5kmも進まない、午後のツアーに間に合わ ない………」山原国頭目指して、中南部から県民大移動、キャンプ道具、おじー、 おばーからマーガまで乗り込んだ車内は大変なことになっているだろう。そんな ゴールデンウィーク期間の国頭村をあらためてふりかえってみました。
国頭村をぐる〜と一周してみました。東海岸(安波・安田・伊部・楚州・ 伊江・奥)では幾つものテントが張られ、バーベキューや釣り、海水浴などを楽 しむ光景が見られました。西海岸でもいたる所テントの花が咲、佐手や謝敷、与 那のイノーでは潮干狩りを楽しむ人や潮溜まりではしゃぐ子供達が目立ちました。 山に車を進めると国頭村森林公園でキャンプをする人、与那覇岳の登山、林道ド ライブを楽しむ人などでいっぱいです。一回りしてみて、国頭村の自然の価値を 再認識しました。
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いつもは車の少ない林道もゴールデンウイーク期間中は山原の森を訪れる人で
賑わいました。国頭村森林公園にはキャンプ場、バンガローの宿泊施設や遊歩道
が整備され利用者に親しまれています。
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東海岸は夏の間キャンプや海のレジャーを楽しむ人で賑やかになります。
ところが一方では、ゴミや騒音に悩まされる地元住民の声も聞かれます。マナー
を大切にしたいものです。
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イベント情報
奥ヤンバルの里茶摘み体験
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定例観察会のお知らせ
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人材育成講座だより
地域のことを半年間かけてじっくりと学んでみませんか
−平成16年度人材育成講座のお知らせ(予告)−
国頭村ツーリズム協会では、やんばるの豊かな自然を地域が主体となって守り育 て、自然を活かした暮らしを次の世代に引き継いでいくことで地域経済の活性化に 繋げていくことを目的とした持続可能なツーリズムを担う人づくりの一貫として、 村民を対象とした人材育成講座を開講しております。この講座は、当協会の設立準 備会発足時(平成13年10月)より毎年開講され、過去3年間実施してまいりました。
講座では、約半年間かけてじっくりと地域資源の持続的な利活用の仕方や自然解 説技術を参加型学習法で学び、コミュニケーション能力を高めます。今年度の講座 は、現在7月下旬から11月にかけての開講(原則的に毎月第二・四週の金・土曜日 の午後7時〜9時30分を予定しておりますが、受講の皆さんと調整を図ります)を計 画中です。講座期間中は適時、日程を変更して日曜日に現地調査などを実施するこ とがあります。なお、これまで辺土名を中心とした会場で実施しておりましたが、 今年度は東部地域(奥、楚洲、安田、安波)を会場として開講を予定しています。
五感を通して地域を理解し知識を身につけ、国頭村に住んでいることが楽しい と心から感じることができる学びの場を皆さんと作りあげていきましょう。募集要 項および申し込み書は、6月中に用意させて頂きますので、関心のある村民の方々 のお問合せ、申し込みをお待ちしております。
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今年2月〜3月は、やんばるの文化財を学ぶセミナーを実施しました。
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参加型学習では、書いたり聞いたり考えたり等など作業が広がります。
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人材育成講座担当 大島 順子
沖縄県エコツーリズム推進の動き
みなさん「エコツーリズム」と言う言葉を知っていますか? この欄では沖縄 県が推進する「エコツーリズム」についてわかりやすく説明したり、沖縄県内の 動きについて紹介していきます。
現在、やんばる、西表島及び慶良間諸島は沖縄県により、エコツーリズムの重 点推進地域として位置づけられ、エコーツアーとして利用するフィールドの環境 に配慮するルールとその仕組み作りが進められています。
昨年10月、国頭村で「やんばる地域フォーラム」が開催され、エコツアーを実 施する事業者間で締結するべきとされる「保全利用協定」について説明がありま した。当日は、村民を中心に70人ほどの関係者が出席し、様々な意見が交わされ ました。会場からは、「エコツーリズムについて県も定義付けをするべき」、 「事業者間で協定を結んでも、個人で野山に入る人はどうするのか、実効性が危 ぶまれる」などの意見が出されました。
私は、「地域というものの認識に、ずれがある」と感じました。例えばエコツ アーによる地域活性化といったときに、その「地域」がどの範囲をしめすのかは、 関係者がどこに所属するのかによって受け取り方が様々です。そして、何をもっ て「地域活性化」とするのか?エコツアーフィールドとして地域を訪れる時、そ の地域の人がどの様な役割で、どれだけツアーに関わっているのかを考えると、 現在の旅行形態は「地域に利益をもたらす仕組」であると言い難いものを感じま す。保全と利活用に関して議論が始まったばかりで、今後の展開を注視していき たいと思います。
国頭村ツーリズム協会理事 山川雄二
馨おじさんの比地大滝だより 〜比地大滝キャンプ場周辺で 見つけた初夏の気配〜
忙しいゴールデンウィークも無事終わり、比地キャンプ場周辺にも自然という 本来の静けさが戻ってきた。樹木を含め森の生き物たちにとってG.Wなんて人間の 都合でつくられた、大変迷惑な代物ではないだろうか。
気象庁は梅雨入りを宣言!それとばかりに、オキナワ特有の蒸し暑さがおそっ てくる。時折降る雨の合間をぬって、メジロ、シジュウカラ、コゲラ等が混群を つくり、エサを求め移動しながら飛び回っている。キツツキの仲間では最も小さ いと言われているコゲラが木をつつけば、その木に止まっている虫が驚き飛び出 す。そこを逃さず、シジュウカラやメジロ等が捕らえて食す様子はまさに共存共 栄である。
地上付近では、アカヒゲの親鳥が、枯葉をかきわけエサを取り、巣穴へ運んで いる。飛べる鳥なのに巣作りは、低い土手や岩場の穴の中など、ヘビ類に狙われ やすい所に作るのである。他の鳥たちと違い年に2〜3回もヒナを孵す。年1回の 繁殖ではヘビ類に狙われ既に絶滅していたであろう。ヒナが孵ると親鳥は、その 糞を川の流れまで運んで捨てる様である。そこまでの気遣いするくらいなら高い 木の上に巣を作ってくれよとも言いたくなるのだが……。
東南アジアなど南の国から繁殖のために渡って来る夏鳥のサンコウチョウやア カショウビンなども、そろそろ子育ての真っ最中と思われる。イタジイの大木の ウロにはオオコノハズクが住み着いている。野山では、亜熱帯照葉樹林特有のキ ラキラ光り輝く緑が一段と映え、木陰ではアオノクマタケランやコンロンカの花 が咲き、高木のイジュも咲き始め、山原の森も梅雨本番となる。その梅雨があが ると沖縄は、本格的な暑い夏到来である。
国頭村ツーリズム協会ガイド 大城馨
海の生き物たち 〜美ら海どぅしぐわー〜
アニメのお陰でクマノミが災難に遭うという事件が相次いだが、そろそろブー ムも下火になったのか、捕れそうなクマノミがいなくなったのか、歌の文句じゃ ないけど「黄金の花」に心を奪われた人の多いことったら・・・で、今回の話は クマノミ。
大ヒットしたアニメ「ファインディング・ニモ」の「ニモ」はクマノミの仲間 です。映画でもクマノミ一家はイソギンチャクに住んでいましたが、実はこの「 一家」の構成が面白いんです。まず、一家の中で一番大きな固体が母親です。魚 の世界ではよくあることですが、母親が死ぬと次に大きな固体が性転換してメス になり母親になります。次に大きな固体が父親になるわけです。
子供達は皆、押掛け養子で、卵から孵るとすぐに別のイソギンチャクを捜して 旅に出るのです。外敵に襲われやすい小さなクマノミはイソギンチャクの毒に守 られながら健気に子孫を残すというシステムを繰り返しているのですね。産卵期 にイソギンチャクをそっと捲ると、沢山の卵が産み付けられているのが判ります。 直後はオレンジ。茶、銀、金と変化して約1週間で孵化します。運が良ければ一 つのイソギンチャクに産み付けられたステージの違う卵の集団を観察することも できますよ。
日本にいるクマノミはクマノミ・ハマクマノミ・ハナビラクマノミ・セジロク マノミ・トウアカクマノミ・カクレクマノミの6種類。
国頭の海ではその全てが見られますが、水深もイソギンチャクの好みも違うの で同じ浜で全てを観察する事は難しいかもしれません。イノー観察やスノーケリ ングではどんなクマノミが見られるか、どんなイソギンチャクに住んでいるか観 察するのも楽しいですね。
ミーネーネー(記)
クイナ旅便り
ゴールデンウィークの2日間、60才台前半のご夫婦を案内する機会がありまし た。今回のツアーは、お客さんとガイドが相談して内容を決るオリジナルツアー でした。初日は大国林道周辺を散策、長尾橋から眺める森の遠景や野鳥のさえず りなどを楽しみましたが、生き物を見つけては、はしゃぐ奥さんに比べて旦那さ んは殆ど話をせずさっさと歩いていきます。色んなお客さんに接してきましたが、 そのつど、お客さんがどんな事に興味があるのか、植物なのか動物なのか文化面 なのかと、まだまだ未熟ながら気をつかってきたのですが、旦那さんに関しては なかなか分からずじまいで初日終了。
2日目は東海岸側にフィールドを移し、伊武岳のオキナワウラジロガシの巨木 のルートを訪ねました。途中ホントウアカヒゲの道案内を受けながらカシの巨木 に到着、しばらくすると「ケケケッケケッケ‥‥」とヤンバルクイナの鳴き声が 聞こえ、それが徐々に近づいてきます。残念ながら姿は見えませんが、あこがれ の声にヤンバルクイナの存在を実感できただけで、奥さんは感激しておりました。 しかしながら旦那さんは「だからどうしたの」と言う雰囲気。やはり興味が無い 感じです。奥さんは、「あの人は、自然とか旅行とかにはあまり興味が無いんで す。でも、いつも私につきあって色んな所につれて行ってくれるんですよ」との ことでした。旅行の楽しみ方も人それぞれです。
クイナ旅参加者の声
- 「とっても楽しかった。また別のメニューにも参加しま〜す。」 (比地大滝コース:東京都 女性)
- 「とにかくすごい風景で、ヤンバルを実感できました。」 (亜熱帯ジャングル周遊コース:神奈川県 男性)
生き物図鑑 沖縄の蛍について
夏本番を間近にしたこの時期、夜の森では小さな光の会話が行われています。 その正体はホタル達です。沖縄でよく観察されるホタルは、オキナワスジボタル とクロイワボタルです。沖縄に住むホタルのほとんどが陸生で、カタツムリやヤ マタニシ、ミミズ類などを主食としています。
あなたの近くにチョッとした森や林があって、カタツムリが生息している場所 があるようなら、ホタルを見ることが出来るかもしれません。ぜひ一度さがして みてください。
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3月の中旬から12月ごろまで見られる蛍で、発光の仕方はスーッスーというよ
うな連続的な発光を見せてくれます。
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4月下旬から9月ごろまで見られる蛍で、発光の仕方はパシャパッシャとフラッ
シュ的な発光を見せてくれます。
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編集後記
それにしても、ゴールデンウイークは車が多いこと、ウチナーンチュもヤマト ゥンチュも海も山もある国頭が大好きなんですね。クンジャンの私たちも負けず に山・川・海でいっぱい遊びましょう。これから夏本番を迎えようとしています が、海山での事故が増加するのもこの頃です。十分な準備と知識をもって楽しみ たいものです。
森のための気配り
- 動植物を保護しましょう。
- 火の扱いは特に注意すること。
- ゴミ処理は適切に行うこと。
- フィールドに思いやりを。
- トイレは適切な施設を使用すること。
- フィールドにペットを連れ込まない様に。
- 流れを汚さない様に。
- キャンプにおいては静かに。

