KUTA
国頭ツーリズム協会
国頭ツーリズム協会 やんばるの森通信 No.35
トップ > やんばるの森通信 No.35

やんばるの森通信 No.35号 平成17年8月20日

コノハチョウ

編集 山川雄二

枯れ葉に擬態したコノハチョウ。この季節比較的よく観察できます。


古里の自然を観察する

 国頭ツーリズム協会では、これまで、地域の自然や文化を学び、 次世代に伝えることを目的に、3村(国頭村、大宜味村、東村)の住民(主に親子) を対象に定例観察会を開催しており今年度も7回の開催を予定しています。

 観察会では、親子で、イノーの生き物や森の生き物、集落近くの生き物などを観察 することを通して自然環境と自分たちの生活のつながりについて学びます。

 私たち大人は、昔の豊かな海、山、川を知っています。イノーでイセエビやウニ、 魚、貝を捕ったり、山で木の実をほおばったり、川でターユーやウナギ、タナガー を取ったりしたころの話を観察会で子供たちに話してみませんか。 そして、あの頃の自然に少しでも近づける方法をぜひ一緒に考えてみましょう。 ご参加をお待ちしております。


観察会の日程(予定)

ホタル観察会
ホタル観察会
(講師:村山望さん)
イノー観察会
イノー観察会(謝敷海岸)

森林環境教育セミナー実施

〜 入門編 〜

  • 日 時:8月11日〜12日(1泊2日)
  • 午前10時集合
  • 参加費:2,200円+消費税(食事代)
  • ねらい:
    (1)環境教育を進めるための素材探し、地域資源の理解
    (2)環境問題と森林の関連性・森林の役割を理解する

〜 実践編 〜

  • 日 時:8月24日〜26日(2泊3日)
  • 午前10時集合
  • 参加費:3,800円+消費税(食事代)
  • ねらい:
    (1)環境教育の進め方を学ぶ「伝えたい概念をどう伝えるか?」
    (2)環境教育実践「プログラムづくり」


森林ツーリズム推進協議会からの便り

葉カット

 森林ツーリズム推進協議会(国頭村役場、国頭村、国頭ツーリズム協会)では、 8月に実施する「森林環境教育指導者養成講座」のプログラムを作成中!
行政として、林業の専門家として、インタープリテーションの実践者として それぞれが得意とする分野をもちよっての協働作業を実施しています。 今号では、国頭ツーリズム協会担当者より、「森林環境教育指導者養成講座」の 紹介をしたいと思います。

 国頭ツーリズム協会では、 来る8月に国頭村森林公園にて『森林環境教育指導者養成講座』を開講します。
この講座は、森林環境教育を進めていきたいと考える教育関係者、自治体職員、 NPO職員や一般社会人を対象に開講します。 第一回目は【入門編】として、 (1)森林資源の理解(2)環境問題と森林の関連性について学び、 第二回目は【実践編】として、実際に森林資源を活用した環境教育の プログラムづくりを体験します。

国頭ツーリズム協会事務所にて
国頭ツーリズム協会事務所にて

 この講座は、県森林緑地課より委託を受け、今年度から開講していくことに なりました。この事業の実施目的である「森林資源を活用した環境教育」の普及に あたって、地域の森林資源管理を行っている森林組合関係者の方々がその普及員と して適任者であると考え、今回の講座から協会スタッフとともにプログラムの立案 ・実施を担当しようと準備を進めています。

 さらに、それらのプロセスを体験することによって、森林組合の方々が地域の 環境教育指導者として育成されていくこともこの事業の目的だと考えています。

 環境教育は、体験して・発見して・つながりに気づく、そして、 さらにもう一歩踏み込んで「行動する」ための流れのある学びです。 国頭村の地域資源をふんだんに利活用した多様性のある環境教育のプログラム づくりを目指していきたいと思っています。


沖縄のエコツーリズムの動き

エコツーリズムへの道

 沖縄県では県が推進するエコツーリズムを「自然・文化・歴史の適切な保全と 持続的な活用。他・・・」と定義付け、平成16年度にはそれに基付き認定制度の 素案の取りまとめを行った。 つまり、これまで百人百様と曖昧なままにしていたエコツーリズムの解釈を 明快にする作業を行ったのである。

 この制度を拠り所にしたエコツーリズムの認定作業は、平成18年度からの予定で あるが、これで事業意欲に満ちていただけのご都合で展開された "にわか仕立てのエコツーリズムモドキ" が原因で発生した地域ごとの環境負荷などの問題が払拭され、 これまで地域が抱えていた開発と自然環境保護が対立する問題も解決され、 沖縄県のエコツーリズムが正しく立ち上がっていくわけではない。

 県が行ったエコツーリズム認定制度の素案の取りまとめは、エコツーリズムの 考え方を理解し、地域の問題解決策や地域振興の手段として積極的に導入しようと する地域へ、地域に資する持続的なツーリズムに仕立てるための雛形を提示している と理解し、早急に地域なりの認定制度を立ち上げ地域に利する運用体制を整えないと ないと本当の意味は持たない。

 国頭村であれば、村行政や商工会、観光業者、エコツーリズムが展開されると 想定される地域住民、ツーリズム協会など、関係するそれぞれが代表を出し地域の 認定基準つくりのためのワーキンググループを立ち上げることから始めるということ である。

国頭ツーリズム協会 顧問 久高将和

馨おじさんの比地大滝だより 〜自然体験はルールとマナーから〜

かえる

 うだるような暑さが続き、クマゼミのせわしい鳴き声がいっそう暑さを誘発する。 家の中では、しばらく扇風機がクーラーが、フル稼働するであろう・・・ 森の中では今年巣立ったであろう、小鳥たちが、自然のクーラーである樹木の間を 餌を求めて活発に動き回っている。 樹上ではアカショウビンが、バッタを枝に叩きつけそれを食し、地上では、 アカヒゲが小さなムカデを悪戦苦闘の末動かなくなった処をちぎって食べている。

 7月頃から、涼を求めて来る人、自然散策に来る人、それぞれの想いで訪れる 人々が多くなっているキャンプ場である。夏休みとなるとその数は多くなる。 人間の数が増えればゴミや忘れ物等が多くなる。何故だろう。公共の施設、 民間の施設には案内や、ルール、マナーが書かれた看板が最低限ある。

比地大滝だより

 それらを殆ど見ていない現況ではないか、人間が生活するのに、ルールがある様に 自然界の中でも人間が偉いのではなく、共存していると言う事を認識して、 行動しなければ、この先アカショウビンやアカヒゲ等の小鳥たちや自然界の生き物 たちとふれあったり見たりする事が出来なくなるのではないだろうか。 山や川がゴミで汚れる時、人間自ら招き環境汚染された水を飲まざるを得ないかも 知れない。

 やんばるの自然は近年総合学習や自然体験学習、旅行等で利用される事が多く なっている。 それらを引率される方々は率先してその施設のマナーやルールについて子供や 同伴者に理解させ、安全で楽しい自然体験(山や川に限らず海も含め)が出来る ことを願いたい。


比地大滝キャンプ場管理人 大城馨

美ら海どぅしぐわー 〜国頭、海の生き物たち

熱帯魚

 魚達の産卵には様々なパターンがあって、そんな様子を10年以上も覗いていると 犯罪者の気持ちが解るような、そうでもないような・・・観察の方向を間違うと 大変な事に成り得るのかも(笑)

 愛しい魚の一つに「ネズッポ」という種類があります。 体長25cm程度にもなるコチなどは高級食材になるし、綺麗なニシキテグリは アクアリストに人気種らしいけど、小さなヤマドリ(と言っても魚)・ ○○テグリ・○○ヌメリなどの雑魚は多分多くの人の目には留まらないような 「居たの?」程度の認識も持たれない魚達なのでしょう。

 国頭の浅瀬の砂利地でよく見かけるコウワンテグリも体長僅か6cmの小魚。 ところが、この小さな魚の産卵シーンが感動物なのですよ!

魚

 日没近くなると縄張りの砂地をちょろちょろと走り(泳ぎ)回る雄が居ます。 4cmにも満たないような可愛い雌を誘っているんですね。 雄は踊るようにリズミカルに体を震わせ、背鰭を立て、雌の周りを回ってアピール。 誘い出しに成功すると優しくエスコートが始まります。

 雄の大きな胸鰭に小さな雌を乗せ、愛しそうにゆっくり真っ直ぐ上昇を始めます。 その姿はまるで白馬の王子様!!ディズニー(特にクラシック)の プリンセスファンタジーを彷彿とさせるラブシーンは、見ている者を夢の世界に 誘ってくれます。

 バックにワルツ、オーロラの七色ドレープ、ティンカーベルのキラキラ粉まで 見えるわぁ・・・と、あっちの世界に行きそうな私を後目に、カップルは精子と 卵子を放出してハートを描くように元の砂地に急降下。

 産卵の瞬間自体は前回のホンソメワケベラとさほど変りませんが、ネズッポ類 独特の「お姫様だっこ」は女の子の永遠の憧れなのねぇ♪ そんな私は夏太り・・・って・・・あららぁ。。。


海遊び・森遊び きじむなあ 服部美冬

クイナ旅便り 〜国頭村季節便り(8月〜9月)〜

安田シヌグ

安田のシヌグ

 国の無形重要文化財に指定されている国頭村安田の伝統行事「シヌグ」が 8月7日、8日に行われました。

ハシカンボク(ノボタン科)
が咲き始めます。うす紫色の可憐な花が葉の緑に映えています。 山原では3種のノボタンの仲間を観察することが出来ます。

アカハラダカの渡り

 旅鳥としてアカハラダカが渡ってきます。 早朝から上空を旋回しながら群れをつくり、更に南へ飛び去っていくのが 観察できます。


国頭ツーリズム協会活動報告

活動日誌

  • おきぎんふるさと創生基金の助成決定
  • ダム水源地域サポート事業の助成決定  ※助成金はKUTAが主催する種々の人材育成講座に役立たせて頂きます。
  • Panasonic助成事業説明会に参加(6月13日:那覇市NPOセンター)
  • 沖縄キリスト教短期大学ゼミ合宿受け入れ
  • ホタル観察会(定例観察会)(6月25日)
  • NPO法人国頭ツーリズム協会第2回通常総会(6月28日:国頭村観光物産センター)
  • 森林ツーリズム推進会議(6月24,7月14,21,28日)
  • 県社協主催「人の力を活かすアップセミナー」に参加 (7月22日:那覇市)
  • イノー観察会(定例観察会)(7月23日)
  • 2005/上海+沖縄子供将棋交流会の受け入れ(8月4,5日:国頭村森林公園)

生き物図鑑 クマゼミ

クマゼミ

 夏真っ盛り! この時期に見られる生き物って何でしょうか? カブト虫等の甲虫を思い浮かべる人がほとんどでしょう。 でも、今回紹介する生き物は「蝉」です。沖縄本島に生息する9種の蝉の中でも なじみのある蝉と言えば「クマゼミ」ではないでしょうか。 夏の暑い中でシュワ・シュワと鳴かれると更に暑さを増すように感じる人もいると 思いますが、かれらクマゼミも長〜い地中生活を終え一週間という短い時間の中で パートナーを見つける為に精一杯鳴いています。

   

彼らクマゼミのなく時期は、おおよそ7月初旬〜9月下旬までの約3ヶ月間です。 蝉を捕まえても上記の事柄を踏まえて、観察したら逃がしてあげてください。

   

国頭村ツーリズム協会ガイド 崎濱秀人

編集後記

 8月から9月にかけては、沖縄観光のトップシーズンですが、 ツーリズム協会のツアー部門もこの時期が最も忙しくなり、山に海に川にと 連日ツアーが続きます。協会でもリピーターの家族も少しずつ増えてきました。 家族の思い出になるよう、より良いお持てなしを提供していきたいと思います。

Yuji

国頭村でくいないたび

私たちが目指す国頭ツーリズムとは…

 地域住民が主体となって、地域資源(自然環境や歴史、文化、人材など)を しっかりと次世代へ引き継ぎ、持続可能な地域社会づくりに貢献するものです。

ヤンバルの未来のために
Let's save Yanbaru for the future

<<前へ  次へ>> トップに戻る