やんばるの森通信 6 平成14年4月20日
国頭村ツーリズム協会発足
国頭村ツーリズム協会の設立総会が3月28日木曜日、国頭村観光物産センターで 行われました。総会には、国頭村村長をはじめ村・県の関係者を含め約60人の方々 にお集まりいただき、開催いたしました。
初代会長の山川安雄さんは就任あいさつで、
国頭村など特定の地域にのみ残さ れた貴重な自然環境を損なうことなく活用し、地域の歴史や文化などを学ぶことを 通して、そこに住む人々の営みを活気づけるツーリズムのシステムづくりが注目を あびてきました。自然をありのまま利活用する事で、地域住民の生活を保障する利 益を得ながら、自然環境の保全も行うというこれまで相反するとされていた観光の あり方がエコツーリズムです。
このエコツーリズム本来の考え方をもとに、やんばる国頭村のフィールドの重要 性を再確認し、独自の『国頭ツーリズム』を展開することによって国頭村の自然お よび文化資産の持続的な利活用を確立することを目的に設立するのが国頭村ツーリ ズム協会です。国頭村には豊かで貴重な大自然とそれに培われた歴史、文化、風土 があります。国頭村ツーリズム協会は、これらの自然および文化資産の保全と次世 代への継承を掲げ、それらの持続可能な利活用を目指すことで観光振興を推進し、 新たな産業及び雇用の場の創出により地域の活性化と地域社会への積極的な貢献を 図ります。
そして、利活用する自然環境地域の保全指針の策定並びに、自然環境や地域文化 の正しい理解と継承を図るため人材育成を積極的に行います。また、学校教育にお ける地域資源を生かした総合学習の展開をサポートし、組織として国頭村に公平か つ公正な経済効果をもたらし、国頭村の総合的な活性化を目指すことを目標に活動 を行います。
とあいさつし、設立総会を締めました。総会後の懇親会では、参加 者の方々それぞれが、ツーリズムによるこれからの国頭村の豊かな可能性について 意見交換をしました。
総会で決まった協会役員は次の通りです。
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国頭情報
復帰30周年記念式典
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奥ヤンバルの里鯉のぼりまつり
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人材育成講座報告
地域に根ざし、地域から広がり、そしてつながりを築く国頭村ツーリズム協会に期待します!
国頭村ツーリズム協会の発足にお喜び申し上げます。
半年間の人材育成講座の後に立ち上がった協会は、様々な分野から注目を集めて おり、舵取りをする関係者にとっては期待と不安で一杯なのではないかとお察し致 しますが、ここはこれまで「地域住民による自然に負荷のない持続可能なツーリズ ム」の在り方を地道に学び続け、足固めをしてきたことに自信を持ちましょう。 “エコツ−リズム”と称してのカヌー体験、または森をトレッキングすることだけ があたかも「それ」であるがごときのように、言葉だけが賑わう昨今です。そのよ うな動きとは一線を画し、貴重な自然が残されたこの国頭で、地域の人たちが中心 となって難儀しながら自然を守るための制度を作り上げることは大きな意味を持ち ます。そして、それに関わる人材を着実に育て安定した収入につなげていくシステ ムをコツコツと築き上げる、という国頭型ツーリズムは、ひとりひとりが活き活き と暮らすことのできる村創りにつながることは間違いありません。
私は、やんばる国頭塾そして協会設立準備会の人材育成講座においてコーディネ ートや学習支援者として関わる中で、国頭村の皆さんから元気の素をたくさんいた だきました。そのエネルギーを元に、自然と生産と暮らしがつながる地域づくりの ための学びの場を皆さんと一緒に作り上げていきたいと考えております。今後も共 にがんばりましょう。
国頭村人材育成講座主任講師 大島 順子
かじま〜い
海外の入植地などにおいて、何事にも性急過ぎて表面だけを繕うことの上手な日 本人はウサギに例えられ、ドイツなどから入植した人々は多少の社会変動にもたじ ろがないことから亀に例えられるという。日本人は最新の機器を導入し表面的には 事業が繁栄をしているように見せているが、しっかり根をおろし安定しているわけ ではなく、根の張っていない木と同様外的要因に脆さを見せると言う。片や傍目を 気にすることもなく、古いトラクターなどを使い倒し家屋や家畜小屋などまで自ら が作り上げ、自らの家族が消費する毎日の食料まで自らが生産するなど、無理のな い範囲で地道に自力を蓄えていく欧米の入植者は、表面上はたいしたことがないよ うに見えていても、根はしっかり張っているというのである。
20世紀中盤以降の日本は『損か得か』を唯一の物差しにして経済成長を遂げた。 儲からないものはあっさりと見限り、利潤追求にのみ血道を上げてきた。その結 果、暮らしは地域とふるさとの大地から乖離し、そこを守る必要も住む理由も無 くしてしまったのである。これはまさに『社会的矛盾を増幅させる自己(地域) 否定の路線』であったのだが、ここにきて国頭村ではそのことを反省し持続的生 業の発露のための『国頭村ツーリズム協会』を立ち上げました。これは、光明の 射す自らの道の入り口にやっとたどり着き、なんとか歩み始めたということかも しれません。どうか亀時間で見守っていただきますように。
国頭村ツーリズム協会 顧問 久高 将和
保護の大切さを実感
3月末日に1羽の傷ついたサシバが国頭村伊地区の山崎さん家族に保護され、 国頭村ツーリズム協会に持ちこまれました。久高さんに連絡を取り見せたところ、 “かなり衰弱しているので難しい”との事でした。そのサシバは、久高さんにい ったん預け、後日名護のネオパークオキナワに預けたとの事でした。山崎さん 家族の小さな2人の子ども達は、とても心配そうに見ていたのが印象的でした。 私達は、山崎さん家族のように傷ついた動物を保護する心を持った人作りを考え なければいけないと思います。

