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やんばるの生き物図鑑
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やんばるの生き物図鑑:鳥類(ちょうるい)

アカショウビン

学 名 Halcyon coromanda

英 名 Ruddy Kingfisher

補 足 方言名:クカルー、コカルー

分 類 -

区 分 -

出没頻度 時々見られる

解 説

雄雌ほぼ同色です。嘴は大きく、鮮やかな赤色。頭部から胸は橙褐色、上面は赤褐色で、腰に水色の部分があります。喉は白っぽく、腹から下尾筒は淡い橙褐色。

沖縄県内でも初夏に渡来し、山地森林域で繁殖しています。

つがいで生活し、縄張りをつくります。薄暗い林内で行動することが多いですが、早朝や降雨時には明るい所に出てきて鳴く姿も見ることがあります。

さまざまな小動物を採食しますが、昆虫類やカニ、カタツムリ、カエル、魚類などが多いです。大きい獲物は枝や石に叩き付けて弱らせ、骨を砕いてから飲み込むこともあります。

繁殖期に雄は鳴き声は「キョロロロロロー」と尻下がりに鳴きます。

夏鳥


更新: 2006/05/29/14:23:25

ヤンバルクイナ

学 名 Rallus okinawae

英 名 Okinawa Rail

補 足 方言名:アガチ、ヤマドゥイ

分 類 やんばる固有種

区 分 国指定天然記念物

出没頻度 めったに見られない

解 説

 ヤンバルクイナが、1982年に新種として記載される数年も前から、やんばるの人々は本種を「ヤマドゥイ」や「アガチ」という名前で知られていたようです。

 このクイナは、飛べないとされており、地上を素早く走り回れることや夜間には樹上で休息すること、遠くまで通るような甲高い声で鳴き交わすなど、やんばるの深い森林環境にうまく適応した習性をもっています。

林道建設や森林伐採・農用地の拡大・ダム建設により、棲息地が漸減しており、棲息地の分断・孤立化・野生化したイヌやネコ、マングースなどの外来種の捕食、交通事故、側溝への雛の落下が大きな脅威となっています。

鳥類のうちでクイナ科の鳥は最も絶滅しやすいとされています。さらに17世紀以降絶滅した18種及び亜種のクイナは無飛翔力で島嶼性であった点を考慮すれば、分布域や個体数が限られ、地上性の本種は環境変化や人為的に移入された捕食者の出現に対する耐性は極めて弱いと考えられます。


更新: 2006/03/31/15:43:33

ツミ

学 名 Accipiter gularis

英 名 Japanese Lesser Sparrow Hawk

分 類 -

区 分 -

出没頻度 時々見られる

解 説

猛禽類の中では最も小型のタカです。南西諸島では留鳥です。平地から山地の林で生息しています。

黄色のアイリングがあり、下雨覆は無斑で雄は上面が暗青灰色で下面には細い横シマがあります。

小鳥類やネズミ、昆虫類などを補食しています。

繁殖期になると雄雌ともに盛んに「ピョウピョウピョピョピョピョ…」と早口で鳴きます。木にとまっているときや飛翔中に鳴いているのが見られます。


更新: 2006/05/29/13:54:03

ズアカアオバト

学 名 Sphenurus formosae

英 名 Red-capped Green Pigeon

分 類 -

区 分 -

出没頻度 時々見られる

解 説

雄雌ほぼ同色で、南西諸島に棲息する緑色のハトです。全体的にオリーブ色が強く、成鳥の雄は額と胸は緑黄色。頭頂と背は灰緑色で中・小雨覆は淡い赤褐色。下腹部と下尾筒は緑褐色で、淡黄色の羽縁があります。成鳥の雌は雄よりも全体的に淡色。

1羽かつがいで生活していますが、採食場や休息場では10羽前後の群れになります。樹上をねぐらとし、早朝に採食場へ飛来します。

木の実を好んで食べ、地上で草の種子なども食べているようです。

繁殖期に雄は「アーアオー、ポアーペポー」と尺八の音に似た声で鳴きます。

留鳥


更新: 2006/05/29/14:21:04

ヤツガシラ

学 名 Upupa epops

英 名 Hoopoe

分 類 -

区 分 -

出没頻度 時々見られる

解 説

雄雌同色デ、頭から胸、背、肩羽までは淡い橙褐色で、頭には2列の冠羽があり、立てると先は黒い。腹から下尾筒までは白っぽく、胸から脇腹には黒い縦斑があります。翼と背には白色と黒色の縞模様があります。尾羽は黒く、中央に白い帯があり、腰は白いです。

旅鳥としても県内各地を春と秋に通過します。特に春には八重山諸島、慶良間諸島、久米島、沖縄本島北部の国頭村内などで確認例が多いです

1羽か少数で渡来し、背丈の低い草地や芝地などを好んみます。地中や腐食した木などに嘴を刺して、昆虫類の幼虫などを捕ります。

繁殖期に雄は「ポポポ、ポポポ、ポポポ…」と鳴きます。その他「ジャーァ」「ミューゥ」と声を出します。


更新: 2006/05/29/14:37:23

オオコノハズク

学 名 Otus bakkamoena

英 名 Collared Scops Owl

分 類 -

区 分 -

出没頻度 普通に見られる

解 説

全長25cm。耳羽は直立して長く、全体的に灰褐色や黒褐色の複雑な斑紋があります。目が赤く、全体的に赤褐色強いのと足指に羽毛が生えていない点が特徴です。

非繁殖期は1羽から小群で生活しています。日中は樹木の葉の茂みの中や樹洞の中でじっと休んでおり、夕暮れから活動を始めます。

羽音を出さずに飛び回り、一定の採食場でネズミ類やカエル、ヤモリ、昆虫類を捕らえています。

夜間、繁殖期の雄は「ボーウ、ボーゥ、ボーゥ…」とかなり低い声で鳴きます。雌はネコのような「ミャー」と鳴きます。

留鳥


更新: 2006/05/30/10:33:34

カラスバト

学 名 Columba janthina

英 名 Japanese Wood Pigeon

分 類 -

区 分 国指定天然記念物

出没頻度 時々見られる

解 説

全長約40cm。全身が黒色で頭部や後頚部・頚部から胸にかけて紫や緑色がかる金属光沢があり、嘴は暗青色、足は暗赤色をしています。幼鳥は金属光沢が少なく、下面が褐色を帯びています。「ウッウー、ウッウー」と特有の鳴き方をします。

海岸近くや島嶼の広葉樹林と潅木林に棲息し、本土の内陸部では見かけることがないとされています。食物はほとんど植物質でシイ、タブ、ツバキとそのほかの常緑広葉樹の堅果を好みます。繁殖期にはテリトリーをつくりますが、そのほかの時期は群れをつくり、昼間は森の中にいるので姿を見ることは少ないです。

これまで、1200〜1900羽の集団ねぐらが観察されたこともあるようです。


更新: 2006/03/30/18:39:40

リュウキュウコノハズク

学 名 Otus scops

英 名 Elegant Scops Owl

補 足 方言名:チコホー

分 類 -

区 分 -

出没頻度 普通に見られる

解 説

奄美大島以南の南西諸島の常緑広葉樹林に留鳥として棲息しています。森林性の強いフクロウで沖縄本島では北部の山林に棲息しています。広葉樹の樹洞で主に繁殖し、沖縄本島北部ではノグチゲラの古巣を営巣場所として利用することもあります。

日中は暗い林の枝上で休息し、夕暮れになると活動を始めます。羽音を出さずに飛び回り、夜行性の飛んでいる昆虫類や樹上にいるヤモリなどをとります。

鳴き声は夜間に「コホゥ」と一声ずつ区切って鳴きます。求愛の時は雄雌で鳴きかわします。繁殖期ばかりでなく、一年中鳴きます。


更新: 2006/05/29/14:50:39

ホントウアカヒゲ

学 名 Erithacus komadori namiyei

英 名 Ryukyu Robin

分 類 -

区 分 国指定天然記念物

出没頻度 普通に見られる

解 説

スズメをふっくらとさせたくらいの大きさの琉球列島特産のコマドリの仲間です。やんばるの森では比較的よく目に付く小鳥で、よく響くさえずりは数ある鳥の中でも絶品です。さほど人を恐れることが無いため、見かけたら大きな立ち振る舞いをせずに静かにしていると、足元まで近寄ってくることもあります。

林内の地上や樹上で主にミミズや小型の節足動物などを採食しています。

山地開発や森林伐採は棲息・繁殖地域の破壊となり、棲息数減少の原因になっていると考えられ、ネコや外来動物であるマングース等が本島北部の森林に入り込むことで、こういった小動物などに対して大きな脅威となっています。


更新: 2006/03/31/14:44:40

アマミヤマシギ

学 名 Scolopax mira

英 名 Amami Woodcock

補 足 方言名:ヤマシジャー

分 類 -

区 分 沖縄県指定天然記念物

出没頻度 時々見られる

解 説

夜行性で夕方から活動し、林道わきの草地などで嘴を差し込んでエサをあさっているのを見かけることがあります。人には無関心な面があり、驚かされたときもしばしば地上を歩きながら逃げ隠れし、飛び立ってもすぐに近くに降りるか急上昇して、木の枝にとまったりします。詳しい生態はよくわかっていなく、県内での繁殖確認もみられません。しかし、夏場も観察されるので周年棲息し、繁殖していることが考えられます。

林道建設や森林伐採・農用地の拡大・ダム建設による棲息地の漸減や棲息地の分断、孤立化、野生化したイヌやネコの補食、マングースによる捕食など移入種の影響と交通事故等が生存に対する大きな脅威と考えられています。


更新: 2006/03/31/15:49:36

ノグチゲラ

学 名 Sapheophipo noguchii

英 名 Pryer's Woodpecker

分 類 やんばる固有種

区 分 国指定特別天然記念物

出没頻度 めったに見られない

解 説

現世のキツツキ類の中で最も分布域が狭く、沖縄本島北部山林の特定地域にのみ分布しています。

枯木・枯枝・倒木などをつつき中にいるカミキリムシの幼虫などの穿孔性の昆虫類を捕食する一方、地上や木の幹の表面からバッタ類やコオロギ類、ゴキブリ類などを採食します。さらにセミの終齢幼虫や地中性のクモ、オオムカデなど、土壌中や地表面にいる各種の節足動物も補食しています。地中性の節足動物を土を掘って採餌する行動は現世のキツツキ類ではノグチゲラ以外に報告が無く、ノグチゲラ独自の採餌行動といえます。夏から秋にはアカメガシワ、ヒメイタビ、ハゼ、タブ、ヤマモモ等の果実を、秋から冬にかけてはスダジイやマテバシイ等の堅果をエサとして利用しています。動物質・植物質ともに幅広いエサ種はやんばるの森林の餌資源を巧みに利用しており、このことはノグチゲラがやんばるの森林環境の中でかなりの適応力をもって生存してきたことを示唆しています。


更新: 2006/03/31/16:20:38